証拠を収集しよう

相談される前にも、事前に証拠を収集しておくと、説明しやすかったり、スムーズに事が進むことがあります。また、全国一般に加入した際も、万一、団体交渉が平行線をたどって、団体交渉⇒抗議活動⇒裁判等になって言った場合にも、非常に有利になる可能性があります。

受身で、会社の言いなりになり、泣き寝入りするのではなく、家族や自分を守るためにも闘う為の準備をしましょう。
(と言っても、まずは、団体交渉等の話し合いで平和裏に問題を解決できるのが一番ですヨ)

証拠とはどのようなものか?
証拠は、例えば業務命令書だったり、各種伝票、また残業指示書だったり、タイムカードの記録となります。これらは簡単にコピーできる会社や、厳重に管理していてコピーなどもってのほかという会社もあります。この時点であえて危険を冒すのは、得策ではありません。つまり、難しいなら、無理にコピーして見つかって状況を悪くすることはしないほうがよいでしょう。
でも、簡単にコピー等が出来る状況なら控えを取っておくとよいでしょう。

また最近は、携帯電話やボイスレコーダーの録音も増えてきています。
携帯電話のマイクは通話目的に設計されてますから、携帯電話よりも、専用のボイスレコーダーを使用するのが音質やバッテリの持ちなどで良いでしょう。
また選ぶ際はPCM録音(またはWAVやWAVEという表記の場合もあります)出来る機種を選びましょう。音質は44KHz 16bit がお勧めです。これはMP3やWMAなどの録音形式ですと、録音可能時間が長大になりますが、記録時にフィルタや加工が入り、聞き取り難い声や小さな声は除去されてしまうからです。価格としては、7,000~10,000円程度です。
見つからないように録音が前提ですから、店頭でお試しできるときは、ポケットに入れた状態で店員との会話を録音したりして、聞き取りやすく、しっかり録音できるものを選ぶとよいでしょう。
無駄に高価なものを用意する必要はありません。

これで、理不尽な上司の業務命令や、パワハラ、イジメ、セクハラ等の場面を録音するわけです。
最近のボイスレコーダはメモリを増設したりすると、24時間以上の録音記録が可能になるものもあります。(ただし、バッテリの持ちや、録音形式はMP3やWMAなどに限定されるかもしれません)
1日録音して、何事もなければ、消去すると言った使い方もよいかもしれません。
この方法だと待ち構えたり、録音スイッチ操作をすると言った怪しまれる行為もなく、1日中自然体で仕事が出来ます。
注意点として、何かあった日は、その日付や時刻、関係者、概要等をメモして録音ファイルもパソコン等にバックアップをとっておきましょう。時間がたつと、後で分からなくなります。

但し、絶対に見つからないようにするべきです。
但し、絶対に見つからないようにするべきです。親しい友人にも、こう言う事をしている等とは、話さないほうがよいでしょう。

さらに、会社によっては、情報漏洩の対策でUSBメモリや携帯電話の持ち込みを禁止している所があります。こう言った会社では、ボイスレコーダーを無理に持ち込まず、疑いの目をむけられないようにしましょう。
じゃ証拠がとれないじゃないか!
といわれる方は、このような場合は、日記も有効になります。ただし毎日欠かさずつけることが大切です。業務日報の様に今日おこなった仕事内容・出勤退勤時間のほかに、問題のあった事(パワハラやセクハラを受けたとか傷ついた事等)を時間や関係者なども記載して書いていきましょう。
毎日継続してつけていることで、証拠として認められた例は多くあります。

もし見つかったら?
もし見つかってしまったら、会議を録音して後で聞き返すためであるとか、聞き漏らしの無いように録音していると言った、録音が正当である事を示すためにも、きちんと理由を話しましょう。(これも決して嘘ではないはずです。)相手がどのような態度を取っても、決して、感情的になったり挑発的になったりしないようにしてください。
そして、それでも会社や上司が、納得されない場合や、嫌がらせなど理不尽な対応を取られた場合は、すぐに、その録音とともに、お近くの全国一般に、ご相談されてください。